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戸籍謄本の翻訳サンプルと英訳例【解説付き】


マリアンヌ翻訳では戸籍謄本などの証明書の翻訳を税込2800円で承っております。そうした格安料金を設定できるのは、普通の翻訳(実務・経営・法務・自然科学・文芸など)に比べて作業が単純なためですが、それでも正確に訳すにはそれなりの知識と経験が必要です。翻訳例を挙げながら、簡単に説明させていただきたいと思います。

戸籍謄本の翻訳サンプル(住所や氏名は架空のものです)


英訳例の解説

  1. 全部事項証明
    「(戸籍に記録されている)全ての事項の証明」の訳語として Certificate of all registered matters をあてています。従って、この文書内においては、「記録」の訳語を Register に統一し、record などの混在は避けます。このルールは名詞にも動詞にも適用します。
  2. 住所の表記方法(10.を参照)
  3. 氏名
    Name でもよいのですが、8.で「名」だけがありますので、Last name, First name と記しています。
  4. 氏名の表記方法
    - スペルは「ヘボン式」(加藤はKATOUやKATOHではなくKATO。パスポートの表記が「非ヘボン式」の場合を除く)
    - 「姓を全て大文字」「名は頭文字のみ大文字」に記します。
    官邸資料:公用文等における日本人の姓名のローマ字表記について
  5. 戸籍
    戸籍簿という帳簿が概念上どういうものなのかを考えます。「市町村に大きな帳簿が1つある」のか「戸別の帳簿が戸数と同じだけある」のか。「結婚後に新しい戸籍を作る」「分籍する」と言ったりしますので、後者の「戸別の帳簿」が正しいことになります。また、「市町村に1つある大きな帳簿」であれば謄本(全体の写し)の作成は物理的に不可能です(何万ページになるのでしょう?)。従って、戸籍簿は「戸別の帳簿」ということで確定です。
  6. 編製
    戸別の戸籍簿を新たに「作った」という意味ですので、creation にします。「編製」を「編集」と読んで訳すとおかしな方向に行ってしまいます。
    また、「改製」については、revision という訳語が使われることが多いようですが、Change of format(形式の変更)とするのが適切だと考えています。
  7. 記録されている
    冒頭で「記録」は「register」でいくと決めましたので「registered」。「recorded」にはしません。

  8. 3.を参照
  9. 配偶者区分
    Marital status という訳語をあてているケースも見られますが、Marital status は婚姻状況(既婚・未婚など)に関わる言葉なので不適切です。適切な訳語がない場合且つ訳語を省略しても差支えない場合は、無理に訳語らしきものを書いて間違いを犯すよりも訳語を省略する方が賢明だろうと考えています。
  10. 住所の表記方法
    「都・府・県」「市・町・村」などは自治体の「単位」であり地名ではないので、住所には含めていません。但し、「区」については、地名の一部として扱うのが慣習となっていますので、地名に含めます(北区に住んでいる、港区で働いている、とは言いますが、北に住んでいる、港で働いている、とは言いませんよね)。また、歌舞伎町のように自治体の単位を表していない「町(ちょう・まち)」などは地名の一部であるため、そのまま表記します。
    地名のアルファベット表記は、日本郵便株式会社作成の「郵便番号データ(ローマ字)」に基づき表記しています。
    日本の住所表記に「県」や「市」を書くのは、そうしないと何処が区切りなのか分からないからでしょう(英語だとコンマ+スペースが入るので分かります)。
  11. 届出人
    12.の表現にあわせています
  12. 受理者
    「受理者」ではなく「届出はXXによって受理された」という形にしています。改製前の戸籍謄本/抄本を訳した経験があれば違和感は感じないと思います。
    「受理」の訳語(動詞・名詞)については、受理証明書を Certificate of acceptance と訳すのが一般的であることを踏まえ、「receive」系ではなく「accept」系にしています。

  13. 「seal」と訳されることが多いのですが、「stamp」にしています。両者の違いを調べる場合、「www.google.co.jp」で検索しても日本人が書いたものばかりが出てきますので、「www.google.com/?gl=us」や「www.google.co.uk/?gl=gb」で検索することが大事でしょう。画像検索も有効的な手段です。

戸籍謄本と戸籍抄本の違いについて

外国に提出される書類の中で最も数が多いのは間違いなく戸籍謄本/抄本でしょう。両者の違いを簡単に説明しますと・・・

戸籍抄本(個人事項証明書)

主に本人の身分事項(氏名、生年月日、出生地、両親の名前など)を証明できます。

戸籍謄本(全部事項証明書)

本人の身分事項だけでなく、家族関係(親子関係、夫婦関係など)に関する事項も証明できます。
*夫婦の婚姻関係については、婚姻届受理証明書や婚姻届記載事項証明書が必要になる場合もあります。
*改製前に死亡や婚姻等で戸籍から抹消されている人に関する事項は、改製後の戸籍(現在の戸籍データ)には記載されていません。従って、必要な場合には改製原戸籍や除籍謄本を取得する必要があります。

なお、外国人配偶者に関する情報は日本人配偶者の戸籍の婚姻に関する欄に記載されているわけですが、配偶者ビザの申請時など、婚姻の事実の確認が念入りにおこなわれる場合には、婚姻届受理証明書や婚姻届記載事項証明書の提出が求められることになります。再婚の際の手続などおいても同様です。


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