戸籍抄本で出生証明書を作成?

「フランスで必要なので戸籍抄本から出生証明書を作成して欲しい」というようなご依頼をいただくことが多々あります。

答えから申し上げますと、「できません」。法定翻訳は、あくまでも原本に書かれている事項を他言語に正確に訳すものです。証明文書を「作成」する権限は、法定翻訳者には与えられていません。

では、「出生証明書」を入手することができない日本人はどうすればよいのでしょうか。答えは、「出生の事実を証明できる文書(=戸籍抄本)を代用する」です。

なお、「戸籍抄本」を翻訳する際に「acte de naissance(出生証明書)」という文言を入れることはできません。原本にそのような記載がありませんし、出生や婚姻や離婚や養子縁組等の様々な身分事項が記載された「戸籍抄本」に「出生証明書」というタイトルをつけてよいわけがないからです。

不安に思われるかもしれませんが、これまでに沢山の日本人が渡仏等の手続において「出生証明書」の提出が求められた際に「戸籍抄本(の法定翻訳文書)」を提出され、それが受理されてきている事実があるわけですので、心配はご無用かと思います。



在日フランス大使館公認翻訳者 北村昌彦 (フランス語翻訳マリアンヌ)



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