「フランス風の読み方」 について


日本語には外来語が溢れています。
外来語はどこの国にもありますが、日本における外来語の特徴として、「本来の発音を真似している」ことが挙げられるかもしれません。
例えば、ドイツの作曲家Bachは日本ではドイツ風に「バッハ」と読みます。ところがフランスでは「バック」となってしまいます。同様に、先代ローマ法王は「ヨハネ・パウロ」ではなく「ジョン・ポール」になってしまいます。これは、発音できないからではなく、フランス語に置き換えてしまっているのです。
こうしてみると日本人は、「ネイティブの発音には程遠いかもしれないけれど、可能な限り原語を尊重して読もう」という姿勢を持ってきた、といえるでしょう。
昔の日本には「Water」を「ワラ」、「What time is it now ?」を「掘ったイモいじるな」と発音した賢人もいましたが、いつの頃からか「ウォーター」「ワット・タイム・イズ・イット・ナウ」に変わってしまい、外国語が「机上の学問」になってしまったような印象を受けます。
前置きが長くなりましたが、このコーナーは「フランス語を出来る範囲内でフランス風に読みましょうよ」という提案です。


その1 : 「a」を「ア」と読みたい気持ちはわかります。しかし「an」は「アン」ではなく「オン」です。
「Jean」を「ジャン」にしてしまうのですが、これは単純に「ジョン」です。ですから、「ジョン・ギャバン」「ジョン・コクトー」「ジョン・ポール・ベルモンド」「ジョン・アレジ」が、「正しい」発音なのです。
雑誌「25 ans」は、「ヴァンサンカン」ではなく「ヴァンサンコン」。
「Mont Blanc」は、「モンブラン」ではなく「モンブロン」。
「France」は、「フランス」ではないということです!
余談ですが、「Champagne」を「シャンパン」と呼ぶのは中途半端な気がして仕方ありません。英語風に「シャンペィン/シャンペーン」と発音するか、フランス風に「ションパーニュ」にしたいと思うのですが、如何でしょう?


その2 : 「r」の発音は日本人には一番の難関(仕方ありません)ですが、「ル」一辺倒ではないことを知っておくことも大切でしょう。
「Charles」は、「シャルル」よりも「シャール」の方が通じると思います。
「Renaissance」は、「ルネッサンス」よりも「ホネソンス」の方が通じるでしょう(本当です)。


その3 : 「en」は「オン」で結構です。
「Henri」は、「アンリ」ではなく「オンリ」。
「appartement(アパート)」は、「アパートモン」でいいんです。「アパート」でも立派に通じます。わざわざ「アパルトマン」にしなくても・・・。


翻訳(和訳)文中においては、日本における「通称」で表記します。日本人にとって、ブルボン王朝の始祖は「アンリ4世」なのですから・・・


つづく


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